泳動結果
バクテリアの情報伝達経路には,ヒスチジンとアスパラギン酸による
リン酸基転位反応によって行われるものがあり,
二成分伝達系と言われます。
外界の環境変化を捉えるセンサーキナーゼ(ヒスチジンキナーゼHK)と
レスポンスレギュレータのペアから成ります。
センサーキナーゼのヒスチジンが自己リン酸化によってリン酸化し,
そのリン酸基がレスポンスレギュレータのアスパラギン酸に転移されます。
レスポンスレギュレータ〜は転写因子として支配下の遺伝子発現に関わります。
本実験は,E.coli の 二成分伝達系EnvZ/OmpR
のレスポンスレギュレータOmpR の in vitro kinase assayです。
OmpR はHis-tagタンパク質として発現,精製したものです
アセチルリン酸存在下で,アスパラギン酸54が反応時間0−90分で経時的にリン酸化されていく様子がわかります。